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セッション事例

コーチとして独立を目指しているクライアントさんの事例です。(了解を得て記事にしています)


Kさんは現在会社に勤めながら、コーチとして独立する準備を進めています。今の状態を10段階で自己評価すると、3。専業になれたら6くらいにはなるだろうと考えています。


コーチ「コーチが専業でできたら6なのですね。では10って、どんな状態ですか?」
Kさん「長くコーチしたいんですよ。何か一つ達成したら終わるのではなくて、クライアントの人生を長くサポートしたいんです。」

理想のコーチング像はすでにお持ちでしたが、少し不思議な感じがしたので、聞いてみました。

コーチ「その10の状態に行くための6なのですね?」
Kさん「ええ、最初からいきなりはできないですから。」
それって本当?と頭の中で言いながら、同じ質問を、言葉を換えながら繰り返しました。

コーチ「長くコーチングする10の状態に行く過程に、専業になっている6の状態があるの?」

Kさんが本当にしたいことを何度も語るうちに、私自身がなぜ不思議に感じたのかもわかってきました。事業として成立するという通過点が有ろうと無かろうと、Kさんがクライアントの人生を長くサポートするような関わり方をしていくことが、自然に思えたからです。

そしてKさんの目の輝きも強くなり、言葉が一瞬止まりました。

Kさん「はじめから、長く関わっていけるクライアントが来てくれたら、6を越していきなり10ですね」
コーチ「そうですよね。もしそれができたとしたら、どうなります?」
Kさん「事業も成立しますね。自分の軸を持っているクライアントさんが、自分を見失いそうになったときに軸に戻してあげるようなコーチングをしていけば。」

長く関わるという結果目標が、軸に戻すという、結果を生み出す行動にシフトしたことに気づき、私は言葉を重ねました。

コーチ「クライアントの軸なんですね?」
Kさん「そうです。そうだ。クライアントの軸を知る。そこに着目していれば良いんだ。クライアントの何を掴んでおけばいいのか、ポイントがわかりました。」


自分の欲しいクライアントを、軸を持って成果を出している人と考えると、独立してすぐにそういうクライアントにたどり着くのは難しいかも知れません。しかし、軸を見出し、掴むということは、コーチであるKさんが創り出す関わり方です。それはすでにKさんの中には十分に開発されていて、今すぐ始められることだったのでした。

コーチ「課題の解決をするコーチだったら、課題が変わったときに違うコーチがよく見えるかも知れないけど、軸を知っていて戻してくれるコーチだったら、自分を一番良くわかってくれる人だから、代えることはできない。長く頼みたいコーチって、そんな人かもしれないね。」


最後にこう伝えた私の言葉は、こういうコーチでありたいという、私自身への語りかけにもなっていました。