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富士登山 装備

富士登山持ち物についてお知らせします。

●まず雨具は必携です。
100円ショップで売っているビニールのレインコートは破れてしまうので使用しないで下さい。
風に強く、動きやすいことが重要なので、上着とズボンに分かれているものをお選び下さい。

アウトドアや登山の店に売っています。
ゴアテックスという名称の透過性防湿素材を使用したものは、蒸気は通すが水滴は通さないため、
大雨でも中は濡れず快適です。
価格は2万円を超してしまいますが、雨天時の体力の消耗を予防する効果が大きいです。

ホームセンターで売っている3000~6000円の作業用の雨具は、防水性に劣る物か、通気性のない
完全防水の物です。完全に水分を通さないものは、自分の発汗で内側から濡れてしまいます。

今後近郊の山などを楽しまれるご予定があるのでしたら、この際しっかりしたものを
お求めになる方がよいでしょう。
アウトドアの得意な方に借りるというのもいいと思います。

●靴
体力があり、運良く天候が良ければスニーカーでも登れますが、天候の保証はできません。
安全性を高めるならくるぶしの上まであるトレッキングシューズが、足首を保護することができ、歩きやすくて一番良いです。
スニーカーで登る場合は、靴底が滑りにくいもの、はき慣れたもの、汚れてもいい物を選んでください。

私は登山用具店で、店員に「小屋泊まりで1泊程度の山登り」と伝えてトレッキングシューズを選んでいます。
早めに購入して、坂や階段で足慣らしをしましょう。
新品を履いてこられる時は、マメを防ぐためにテーピング用テープを準備しておくと安心。
バンドエイドではすぐにはがれてしまいます。

●登山用スパッツ
登山道は細かい火山礫で覆われています。
特に須走登山口の砂走りは足が潜ってしまうので、背の低いスニーカーでは、中が石だらけになります。
砂や石が入らないように足首を覆う「スパッツ」というカバーが便利。
(注)ルーズソックスのようなスパッツではありません。
軽登山靴用は市販していますが、スニーカーには大きすぎて、うまく着かないようです。
私はトレッキングシューズに、小石よけの短かいスパッツという組み合わせをしています。

●衣類について
下着や靴下は、綿の素材のものは濡れると冷えます。
登山用スポーツ用の新素材のものは、水分を外に排出してくれるので、汗をかいてもべたつかず快適です。
わざわざ買わなくても結構ですが、休憩中の汗や冷えに注意して、こまめに衣類調節をする必要があります。

●防寒具
富士山頂は、夏でも0°近くまで下がる可能性があります。
気温は高度100mにつき0.6°低下、さらに風によっても体感温度が下がるためです。
下界が30°の時、3776mの山頂は、無風でも7.3°となる計算です。
防寒の上着は欠かせません。

長袖シャツの上にセーターかフリースなどの防寒具が必要ですが、防風機能がありません。
この点でも、しっかりした雨具は防風効果も高く、お勧めです。
スキー用、ゴルフ用など、防風防寒の機能のある上着をお持ちでしたらそれで結構です。
5合目付近は暑く、防寒用の衣類は自分で持ち運ぶ事になるので、軽さにも着目してお選び下さい。

●手袋
山頂付近では手がかじかむほど冷えることがあります。軍手でもかまいませんが、濡れると冷えるので、フリースの方が良いでしょう。薄手の物で大丈夫です。

●帽子
8合目までは日よけ用につばのあるもの。夜明け前から山頂を離れるまでは、
防寒用のもの。風で飛ばされなうように、ひもを付けるなどして下さい。

●ザック
街で使うデイパックでは防寒具がかさばって入り切れません。
30リットルくらいの
容量のものが、少し大きめで使いやすいでしょう。
購入するなら、店頭で何種類か背負ってみて、自分の背中との相性を確かめて下さい。防水にはザックカバーが有効です。中の荷物をビニール袋に小分けしておくのも効果的です。

●その他
日焼け止め、
サングラス、
ヘッドランプ(夜明け前に歩くため)、
ミニタオル、携帯(緊急連絡用。電波の入らないところもあります)
保険証、
水1L(山中に水道はありません。小屋で売っています。山頂では500ccで500円ほど)
行動食(飴、チョコ、ビスケット、ドライフルーツなど、休憩中に口に入れられるもの、
菓子パン類でも結構です)

●お風呂セット
帰りの着替え、洗面具など。
温泉には石けんやシャンプーが備わっています。バスタオル、ハンドタオルが無料貸し出しの温泉もあります。